とってもいい学校があるってママ友に聞いたの。
英語に強くって、バカなんとかっていうのをやってるらしいわ。
東京学芸大学附属国際中等教育学校っていうのだけど、どんなところかしら~?
今回は東京学芸大学附属国際中等教育学校ってどんなとこ?をテーマにしています。特色である国際バカロレアや入試、倍率、評判、進学先についても書いています。
目次
東京学芸大学附属国際中等教育学校の特色は?
なんといっても国際バカロレア認定校であることでしょう。
国際バカロレアとは?
国際バカロレア(IB)とは探求型学習をベースにしたカリキュラムのことです。スイスに本部がありカリキュラムを実施できるか認定をしています。
国際バカロレア認定校でディプロマ(DP)という修了証を得れば、世界中の大学への応募の道が開けます。
国際バカロレアの理想の学習者像には以下のような人を挙げています。
- 探究する人
- 知識のある人
- 考える人
- コミュニケーションが出来る人
- 信念を持つ人
- 心を開く人
- 思いやりのある人
- 挑戦する人
- バランスの取れた人
- 振り返りができる人
国際バカロレアは目的を「より良い平和な世界を築くために貢献する人材育成」としていて、教育プログラムの特徴として「全人教育」を掲げています。
東京学芸大附属国際中等教育学校は、2010年国際バカロレア中等教育プログラム校として認定されました。
国際バカロレアは、ディスカッション・グループワーク・レポートなど一方通行ではない主体的な学びをすることができます。
卒業年度には大学の卒論に匹敵する論文も仕上げます。
東京学芸大学附属国際中等教育学校の入試
一般生の中学入試は2020年度は2/3(月)に行われました。
帰国生については、積極的に受け入れていて4月と9月に編入試験があります。
入学試験内容
一般生の中学入学試験はA方式とB方式の2パターンがあり、選ぶことができます。
書類審査と面接は、すべての選抜に必要で審査内容は以下の通りです。
- 志願理由書では、国際化する社会の中で、どのような夢や進路を考えているのか、そのために6年間の一貫教育で何を学ぼうとしているのかといった、目的意識や意欲を審査する。
- 報告書(または成績証明書)ならびに活動実績申告書では、学業成績に加えて、どのような活動をおこない、何を習得してきたのかを審査する。
それぞれの審査の配点は以下のとおり
総合成績 250点 |
書類審査 | 100点 |
作文検査(A方式)または適性検査(B方式) | 100点 |
面接 | 50点 |
なお帰国生の編入学選抜については、A方式のみです。
A方式とは?
外国語作文・基礎日本語作文の2科目となります。
- 配点は外国語作文はが85 点満点で、基礎日本語作文が15 点満点です。
- 外国語作文は「課題を適切に捉え、豊かな発想にもとづき、自らの考えや意見を筋道立てて表現する」ことが求められます。
- 基礎日本語作文は「これまでの経験や身につけてきた知識をもとに、自らの考えを適切に表現する」ことが求められます。
具体的に外国語作文とはどんな内容なのでしょう?
288語ほどの英文を読み、それに対して自分の知識と経験に基づいて意見を英文で書くというものでした。
英文の内容はコンビニエンスストアが24時間営業することの是非についてのものでした。社会的な内容で日本語でも難しい内容です。英語で読み書きすることに慣れている帰国生を想定した問題だと思われます。
- 2020年度の外国語作文の過去問は東京学芸大附国際中等教育学校のサイトでこちらから見れます。
もう一つの試験、基礎日本語作文とはどんな内容なのでしょう?
2020年度は「今までで一番大変だったことは何ですか?読む人に分かるように書きなさい」
というものでした。レポート用紙一枚が回答用紙なので、きちんとした日本語が書けるかどうかを見ています。
このようにA方式は基本的には帰国生を想定した内容だと思われます。
もちろん日本で英語を学び読み書きもやってきた小学生なら大丈夫です。
B方式とは?
適性検査Ⅰ・Ⅱの2科目です。試験に英語はありません。
- 配点はⅠ・Ⅱともに各50 点満点です。
- 適性検査Ⅰ-1は「自然環境等に関して、多角的な視点から考える」ことが求められます。
- 適性検査Ⅰ-2は「実世界のさまざまな場面において、数理的に考え、対処する」ことが求められます。
- 適性検査Ⅱは「社会問題等に関わる資料から問題を見いだし、自らの考えを表現する」ことが求められます。
適性検査Ⅰは2問入っています。算数と理科に当たる内容の試験です。製本の際のページの割り振り等に関する問題でした。
- 2020年度の適性検査Ⅰの過去問は東京学芸大附国際中等教育学校のサイトでこちらから見れます。
適性検査Ⅱは1問です。社会科に当たる内容の試験です。プラスチックごみの環境問題について資料を読んで答え、自分の意見を300字程度でまとめる内容でした。
- 2020年度の適性検査Ⅱの過去問は東京学芸大附国際中等教育学校のサイトでこちらから見れます。
資料をもとに読み解く力、内容把握の力、自分の意見を言う力などが見られているようですね。国際バカロレアのプログラムそのものとも言えます。
入学後、学芸大学国際中等教育学校の授業に取り組めるかどうかを見る試験ですね。
倍率
一般生の中学入学試験の募集定員はA方式B方式ともに各30人です。
2020年度の倍率は以下の通り
2019年度の倍率は以下の通り
2018年度の倍率は以下の通り
試験の異なるA方式B方式で若干の違いはありますが、だいたい4~5倍の倍率となっています。人気校ですね。
東京学芸大学附属国際中等教育学校の評判
私は見学させてもらったことがありますが、国立で始めての国際バカロレア認定校ということで、先生方が熱心なのが印象的でした。
学校自体は古びた校舎ですが、やっていることは新しい教育です。
生徒たちの評判もよく、自由な校風でのびのびと学ぶことができます。
都内ではインターナショナルスクール以外で、国際バカロレア認定校は少ないので貴重な存在です。
東京学芸大学附属国際中等教育学校の進学先
2019年国内の大学合格実績は以下の通りです。
東大・京大 | 一橋・東工大・旧5帝大 | 国公立大学 | 早稲田・慶應・上智 | GMARCH | |
---|
2 | 10 | 23 | 84 | 60 | |
東京学芸大附属国際中等教育学校は国際バカロレア認定校で、帰国生も全体の約40%と高いため、海外の大学の進学者も多いです。
イエール大学、ウェルズリー大学、ボストン大学、ロンドン大学、エディンバラ大学など名門校への進学をしています。
海外の大学への進学者はほとんどが国際バカロレアディプロマコース(DP)修了生です。
日本の学校を卒業してそのまま海外の大学へ留学するには英語力と知力がかなり求められるので、東京学芸大学附属国際中等教育学校の生徒はその力があるといえます。
高校生のうちからディスカッション・グループワーク・レポートを書く練習をしていることが分かります。
日本政府も国際バカロレア認定校を増やそうとしていますし、卒業生は積極的に大学でも欲しがられています。
卒業生は大変優秀で、論文の書き方やディスカッションの仕方などすでに身についているからなのですね。
へぇ~こんな学校があるのね。私の時代とは全然違うのね。
うちの子たちにもぜひチャレンジしてほしいわ~ 。
今回も最後までお読みくださりありがとうございました!