国際バカロレア(IB)って、どこの学校がやっているのかしら?
うちの近くにあるといいんだけど。
年齢別にもなっているのね。うちにぴったりの国際バカロレア認定校を見つけたいわ~
今回は国際バカロレアの認定校についてです。国際バカロレアには年齢で分かれる3つのプログラムがあります。3つのプログラムの違いについても書いています。
目次
国際バカロレア 認定校一覧
以下が令和2年3月31日時点での最新の認定校です。認定校は増えているのでこれからお近くの学校にも国際バカロレア(IB)校ができるかもしれません。
★授業はどの言語でもOK
○授業は英語で実施。対象科目のみ日本語でOK(日本語ディプロマ・プログラムDP)
出典:文部科学省IB教育推進コンソーシアム
国際バカロレア 日本語ディプロマ・プログラムのメリット
授業は英語で?
国際バカロレアの認定校の授業は全部英語で行われると思われましたか?
実は日本語で開講する授業がある学校もあります。それが日本語ディプロマ・プログラムです。表でいうと○の印のある学校です。
現在、日本政府は国際バカロレア認定校を200校に増やそうとしています。
けれど、ネックになるのが言葉の壁。英語で数学や理科・社会を教えられる教員の確保が難しく、それが為に国際バカロレア認定を受けられない学校が多いのです。
そこで、日本語ディプロマ・プログラム(DP)という制度が出来ました。
例えば2019年から国際バカロレアプログラム提供開始の開智日本橋学園中学・高校の例を見てみましょう。
- 英語・地理・ビジネスは英語で授業をします。
- 日本語・化学・生物・物理・数学は日本語で授業をします。
国際バカロレアプログラム認定校の立命館宇治中学・高等学校の動画は授業の進め方、考え方が分かりやすいのでご覧ください。
日本語ディプロマ・プログラムのメリット
高校レベルの科目を英語で学ぶにはかなりな英語力が必要です。
けれど英語でしか受けられないからと言って、国際バカロレアプログラムが受けられないのはもったいないことです。
日本語ディプロマ・プログラム(DP)があることで、たくさんの日本の子供たちに良い教育を与えることができるのです。
また母語が日本語の生徒の場合、日本語で学ぶ方が深く理解することが出来るのです。
国際バカロレア 年齢別プログラム
国際バカロレアは年齢別に以下の3つのプログラムがあります。
- 3-12歳のプライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)
- 11-16歳のミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)
- 16-19歳ディプロマ・プログラム(DP)
3-12歳 プライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)
対象年齢:3歳~12歳
精神と身体の両方を発達させることを重視しているプログラムです。どのような言語でも授業ができます。
以下のテーマが中心となっています。
- 私たちは誰なのか
- 私たちはどのような時代と場所にいるのか
- 私たちはどのように自分を表現するか
- 世界はどのような仕組みになっているのか
- 私たちは自分たちをどう組織しているのか
- この地球を共有するということ
11-16歳 ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)
対象年齢:11歳~16歳
これまでの学習と社会のつながりを学ばせるプログラムです。どのような言語でも授業ができます。
以下の8教科を学びます。全ての生徒が5年のプログラム期間にわたって以下の教科に取り組みます。
- 言語と文学
- 言語の習得
- 個人と社会
- 理科
- 数学
- 芸術
- 保健体育
- デザイン
16-19歳 ディプロマ・プログラム(DP)
対象年齢:16歳~19歳
期間:2年間
最終試験に通ると、国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)が取得可能なプログラムです。「日本語DP」の対象科目等を除き、英語、フランス語又はスペイン語で実施されます。
国際バカロレアには3つのプログラムがあり、それぞれの年齢に応じたカリキュラムです。小学生といえどもしっかりと自分の頭で考え、意見を伝える訓練をするような内容です。
国際バカロレアプログラムは子供を大きく変える力を持っています。
どんなことも柔軟に吸収できる子供たちは私たちの宝。子供たちには良い教育をしてあげたいですね。